1985年に松尾製菓から発売された「めざせまるきん」について解説するぞ。
おまけシール付きの大きなコイン型のチョコレートじゃよ。
50円玉をモチーフにした薄型チョコレート『めざせまるきん』。
小学生や幼児の手の平には収まらいぐらいの大きなサイズのチョコで、初めて買って貰った時には「こんな大きなチョコレートを一人で食べていいの!?」とテンションが爆上がりしたのを覚えています笑
おそらくチョコは直径10cmぐらいはあったはず。
『ごえんがあるよ』を筆頭に国内外海外にもコインチョコは多くありますが、市場流通していて一般販売されている中でそこまで大きなサイズのコインチョコは他には無いでしょう。
そりゃ買ってもらった子供もテンションが上がりますよね。
さらにおまけシール付きで、シールをめくって当たりが出れば郵便定額為替で1,000円貰えるというくじ要素もアリ。
子供にとっては嬉しい仕組みが盛りだくさんの、楽しめるお菓子でした。
そんなシール付きの大型サイズのコインチョコ『めざせまるきん』の商品情報、現在の通販での販売情報、懐かしのCM、当時開催されていたキャンペーン、おまけシールなどについて解説します。
参考記事昔のお菓子『めざせまるきん』基本情報
【めざせまるきん】
50円型の大きなチョコ「めざせまるきん」じゃ発売は「ごえんがあるよ」おなじみの松尾製菓さん(現在のチロル)じゃよ#昔のお菓子 #イラスト pic.twitter.com/Rc0S3bOag8
— おかし博士@昔のお菓子 (@okashihakase) September 2, 2024
- 商品名:めざせまるきん
- 販売メーカー:松尾製菓(現在のチロルチョコ株式会社)
- 販売開始:1985年(昭和60年)
- 販売時期:1985年-2013年※
- 種類:おまけシール付きコイン型チョコ
めざせまるきんを販売していたのは『松尾製菓』、現在の『チロルチョコ株式会社』です。
販売開始は1985年(昭和60年)。バブル時代のきっかけとなったと言われる『プラザ合意※』が発表された正にその年です。
※貿易赤字で財政が苦しくなった米国を助けるために、為替介入を行い円高ドル安に誘導するための合意。
合意前は1ドル220-230円レートだったが、合意後の1988年には1ドル128円まで円高となる。
バブルの発端の年に発売された硬貨をモチーフにしたチョコとは、今振り返るとよくできた話じゃのぉ
50円型チョコ『めざせまるきん』は5円型チョコ『ごえんがあるよ』の姉妹商品
めざせまるきんの開発・販売をしたのは福岡県の菓子会社である松尾製菓(まつおせいか。現在のチロルチョコ株式会社)。
そして松尾製菓の看板商品と言えば、『チロルチョコ』と『ごえんがあるよ』です。どちらも2024年現在も販売が続いている大人気商品。
5円硬貨がモチーフの、駄菓子屋で5円で買えた子供達の強い味方のあのチョコ『ごえんがあるよ』と同じ企業が販売していた商品なんです。
つまり『ごえんがあるよ』と『めざせまるきん』、2つのコイン型チョコは姉妹商品と言えます。
それぞれの販売スタート時期は以下の通り。
- ごえんがあるよ…1984年(昭和59年)
- めざせまるきん…1985年(昭和60年)
2つの姉妹商品、1年だけ『ごえんがあるよ』の方がお姉さんですね。
1984年生まれってことは、今年2024年でちょうど30歳。ワシに比べたらまだまだひよっこじゃ
おまけは子供向けじゃない『まる字シール』
1980年代は『ビックリマンチョコ』『ドキドキ学園』『ガムラツイスト』など数多くのおまけシール付きのおかしが流行しました。
そして『めざせまるきん』も、実はシール付きお菓子だったんです。
「え!?でもめざせまるきんって、シール付きだったイメージは無いけど。本当にシールなんて付いてた?」と感じている当時子供だった40代・50代も多いはず。
それもそのはず。ビックリマンやガムラツイストと違って、めざせまるきんのシールはそれほど人気じゃありませんでした。
というのは他のシール付き菓子のシールは『ヘッドロココ』『ヤマト神帝』(ビックリマン)、『ロビン・ゴッド』『ベン・K・ゴッド』(ガムラツイスト)など神話や童話を題材にしたカッコいいorかわいいシールが多い中、
めざせまるきんのおまけは【漢字】を題材にした『まる字シール』。
ちなみにまる字シールとは、○の中に『鯛』『猫』『尻』『龍』など、子供が喜びそうな(?)漢字がイラストと共に記載されているシールです(上記ポスト参照)。
【めざせまるきんおまけシール】
ビックリマンみたいなキャラ立ちシールが全盛の中、漢字がテーマのシールで勝負に走っためざせまるきん開発チームの心意気は嫌いじゃないぞ pic.twitter.com/Yzxzk5Dk4Z— おかし博士@昔のお菓子 (@okashihakase) September 2, 2024
ビックリマンのような『かっこいいキャラシール』とめざせまるきんの『漢字シール』、どちらに子供が惹かれるかと言えば間違いなく前者ですよね。
当時、私の周りでもシール集めは流行っていましたが、めざせまるきんを集めていた子供はゼロ人でした…。
とは言え、めざせまるきんは累計で500種類以上のシールがリリースされており、これはおそらくビックリマン、ドキドキ学園などの1,000枚越えのお菓子に次ぐ多さ。
そのため一部界隈では根強いファンはいたのだと思います。
ただ私の周りにはめざせまるきんのシールを集めている友人はいなかったので、「私は集めてたよー!」「友達がコレクションしてた!」と言う方は、ぜひコメント欄で教えてください。
当たりが出れば千円!1万円が当たるキャンペーンも開催
冒頭でもお伝えしたように、めざせまるきんはくじ要素のあるお菓子。
お菓子同梱のおまけシール(一時期はカード)をめくった台紙に当たりの記載があった場合、郵便の定額小為替証書1,000円と交換してもらえる仕組みでした。
定額小為替証書とは、郵便局の窓口でお金と交換してくれる証書のこと。
50円、100円、150円、200円、250円、300円、350円、400円、450円、500円、750円、1,000円の12種類があり、めざせまるきんの当選賞金1,000円はそれらの中でも最高金額です。
また当たる賞金の金額が1万円となるキャンペーンも、不定期で開催されていました。
それ以外にも、テレカ(テレホンカード)、下敷き、黄金の電卓(通称:金卓)、シールホルダーなども賞品として用意されており、当たればそれらをもらえました。
曲と歌詞が頭から離れないクセになるまるきんCMソング
『めざせまるきん』は一時期テレビCMも放送されていました。そのCMがこちら(↑)
ハワイアンなクセになる曲に合わせて、「まるまる~きんきん~1万円~♪」と現金1万円が当たるキャンペーンをPRする内容。
実際に観ると分かっていただけるはずですが、もうなんだか耳に残って離れません笑。
CMの中でも特にインパクトが強いのが、登場する女性が男性に向かって言うこの(↓)フレーズ
「せっかく顔立ち良くても、お金が無ければモテません」
今の時代なら地上波で放送するのがコンプラ的にアウト的な尖ったCM内容じゃが、個人的には嫌いじゃないぞ
めざせまるきんは販売終了済み!現在は公式サイト通販でも買えません
本記事を執筆している2024年時点では、残念ながら『めざせまるきん』は販売終了済。
チロルチョコ株式会社(旧・松尾製菓)の公式サイトから商品ページが削除されているため、ネット通販・実店舗のどちらでも買うことはできません。
参考チロル定番商品の詳細はこちらしかし大きさこそ違いますが、あの薄型のパリパリ食感のチョコは同社の商品である『ごえんがあるよ』に近いです。
めざせまるきんに近い味と食感のチョコを食べたいなら、『ごえんがあるよ』がおすすめじゃ。
まとめ
今回の記事ではシール付きチョコ『めざせまるきん』の商品情報、おまけシール、現在の販売状況などをお伝えしました。
前述した通り、めざせまるきんはすでに販売終了済。『ぬーぼー』や『ハンコください』などのチョコと同じく、今は買えない幻の昭和・平成のお菓子となってしまいました。
参考記事[ぬーぼー]田代まさしのCMが人気参考記事[ハンコください]昭和の懐かしチョコ
ただ過去にめざせまるきんは『めざせまるきんトトカルチョコ』として、2010年に復刻販売がされています。
その商品は同封のスクラッチくじで当たれば、1,000円分のクオカードが貰えるというものでした。
ですのでもしかしたら将来、また何かしらの形で復刻販売される可能性あります。その時を楽しみに待っています。
チロルチョコさん、もし復刻販売する際にはぜひ『まる字シール』をおまけに付けてくれんかのぉ
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