1985年に発売された不二家のお菓子『ミセスガレット』について解説するぞ。
クッキーの中にケッキーが入った子供にとっては夢のようなお菓子じゃよ。
1985年(昭和60年)に不二家から発売された『ミセスガレット』。
手作り風のソフトなクッキー生地の中にケーキが入っている、子供の好きなモノと好きなモノを組み合わせた焼き菓子です。こんなの嫌いな人はいませんよね笑
もちろん商品は大ヒット、その前年に発売されたカントリーマァムと並ぶ不二家の看板焼菓子となり、1980年代後半から1990年代前半まで売れ続けました。
そんな『ミセスガレット』の商品概要、味の種類、販売開始・中止の情報、あの大女優が出演していてた当時放送のCMなどについて本記事では解説します。
参考記事昔のお菓子不二家ミセスガレットの商品概要【販売開始・販売中止時期・味の種類】
【ミセスガレット】
当時トップ女優だった三田佳子さんがテレビCMに出演していた、とってもリッチなクッキーじゃよ#昔のお菓子 #昭和のお菓子 pic.twitter.com/omKGqVkYAM— おかし博士@昔のお菓子 (@okashihakase) September 20, 2024
- 商品名:ミセスガレット
- 販売メーカー:不二家(フジヤ)
- 販売開始:1985年(昭和60年)
- 販売時期:1985年-1996年
- 味:ミックスフルーツ、バター
- 種類:ケーキインクッキー
『ミセスガレット』は柔らかい生地のソフトクッキーの中に、スポンジ状のケーキが入っている焼き菓子です。
クッキー×ケーキというドリームタッグ、他のお菓子とは一味違う高級感あるパッケージは当時は憧れのお菓子の代表的な存在。
テレビCMでも『86年世界食品コンテスト最高金賞受賞』と大々的にアピールされていて、しかも値段は高くてなかなか買ってもらえない。子供にとっては憧れのお菓子の一つでした。
またパッケージの表面には紅茶のポットとカップのおしゃれなイラストが描かれていて、「お金持ちはミセスガレットと紅茶を3時のおやつに楽しむんだろうなぁ」と庶民の私はせんべいを食べながら妄想したものです笑
ちなみにミセスガレットが発売された1985年※は、日本はバブル好景気が始まったタイミング。
※1985年は阪神タイガース優勝、甲子園でのPL学園KKコンビ(清原・桑田)フィーバー、NTT誕生など起きた年です。
そんな好景気が追い風となり、ミセスガレット以外にもリッチ&グルメ系のお菓子が発売されました。その一つが同社から発売され今も大人気カントリーマアムです。
しかしリッチ&グルメ系のお菓子ブームもバブルの崩壊と共に終了。ミセスガレットも1996年に販売終了(販売中止)となりました。
それ以降は一度も復刻販売はされておらず、残念ながら現在はスーパー・コンビニあるいはネット通販でも購入することはできません。
【ミセスガレットは何のお菓子?】フランス・ブルターニュの伝統菓子
ミセスガレットを初めて見る方にとっては、お菓子の種類的に何に該当するのか悩む人もいるでしょう。
クッキー?ビスケット?パイ?それともケーキ?
既存のお菓子の中から一つ選ぶなら『クッキー』です。しかし単に小麦粉に卵、バター、砂糖を入れて焼きあげただけではありません。
ミセスガレットはクッキー生地の中に、スポンジケーキが入ってる構造。お菓子の種類を正しく言うなら、ケーキインクッキーです。
なおミセスガレットのパッケージには『フランスはブルターニュ生まれの本格的な焼き菓子』という紹介があります。
おそらくこれは『ガレット・ブルトンヌ』(下記画像)を指していると推測できます。
フランス・ブルターニュ地方の焼き菓子であり、見た目もミセスガレットにそっくりです。
ただし『ガレット・ブルトンヌ』はあくまでもバターをたっぷり使った厚焼きクッキー。
決して中にケーキは入っていません。そう考えると、『ミセスガレット』は唯一無二の他では食べられないお菓子なんですよね。
他では食べられないとなると、販売終了になったのが残念で仕方ないのぉ。
ミセスガレットのCMには大女優の三田佳子が出演
1986年から1989年にかけて、ミセスガレットは頻繁にテレビCMも放送。
放映当初は海外の女性たちが川辺(フランスをイメージ)で、ミセスガレットを食べるというものでしたが、1989年にCMが一変。
『太閤記』『国盗り物語』『Wの悲劇』などに出演し、紅白歌合戦の司会もするほど当時トップ女優だった三田佳子さんがCMに出演したのです。
今で言えば橋本環奈さんがCMに出演するようなもんじゃの。
そのCMがこちら(↓)
たった15秒のCMなのに、フランス各地でロケをしていることわかる豪華な内容。
今ではお菓子のCM制作でここまで時間とお金はかけられませんよね。さすがバブルど真ん中の1989年に作られたテレビCMです。
ミセスガレットはカントリマアムに匹敵する人気だったのに販売終了した理由
ミセスガレットを発売していたのは、ペコちゃんでおなじみに不二家ですが、同社にはすでに今でも大人気のあの商品が発売されていました。
それが『カントリーマアム』です(それぞれの発売開始年は次の通り)。
- カントリーマアム…1985年
- ミセスガレット…1986年
上記の通り、カントリーマアムが発売された翌年にミセスガレットが発売され、それらは販売当初はどちらもが人気商品でした。
しかし90年代に入り、人気に徐々に陰りが見え始めます。同社は他にも高級路線のクッキー『プチガトー』を販売しており、それらが互いつぶし合う形となり、売上が徐々に落ちていったのです。
そこで不二家はそれらの内で一つの商品に絞って、商品改良と販売強化をするという戦略を取りました。
そこで選ばれたのが今も人気の『カントリーマアム』だったわけです。
カントリーマアムはその商品改良をきっかけに大ヒット。今や市販ソフトクッキーの王道商品となりました。
一方、売れ行きでライバルに負けたミセスガレットやプチガトーは販売終了。それ以降も復刻はしていません。
お菓子の世界も、人間の社会と同様で栄枯盛衰が激しいんじゃよ。
奢れるお菓子も久しからずじゃ。
まとめ
今回の記事では不二家のケーキインクッキー『ミセスガレット』の商品情報、販売開始・終売時期、終売の理由、テレビCM、カントリーマアムとの関係性について解説しました。
値段は高くて、子供の頃は親になかなか買ってももらえなかったミセスガレット。
しかし大人になって自由に使えるお金が増えた今となっては、販売終了済みで買えないというのは皮肉は話ですね…。
どうしてもあの味をもう一度食べたいので、不二家さん期間や地域限定で構いませんので何とか復刻販売してくれませんか?
今なら1パック500円までなら出しますぞい!
不二家さん、どうか復刻販売の検討をお願いしますじゃ。
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