1982年に発売された『しましまクッキー』について解説するぞ。
動物のシルエットでシマ模様のかわいすぎるお菓子じゃよ。
1982年(昭和57)に明治(meiji)から発売された『しましまクッキー』。
2頭身にデフォルメされた動物の形状に、しましまの模様が施されたかわいすぎるクッキーのお菓子です。
本商品が発売される以前にも『たべっ子どうぶつ(ギンビス)』や『どうぶっ子の夢(ブルボン)』など、動物のシルエットをしたクッキー(ビスケット)※はたしかしにありました※。
※クッキーとビスケットは呼び名が違うだけで、日本では同じお菓子を指します。なお海外の場合、イギリスではビスケット、アメリカではクッキーと呼びます。
ですがこれまでにほぼ無かった2色お菓子の斬新さと、クッキー生地の凹凸で動物の顔までわかるお菓子としての完成度の高さ、さらにはカラフルなパッケージのかわいさの相乗効果で大ヒットしました。
そんな『しましまクッキー』の商品概要、販売開始・販売終了時期、テレビCM、姉妹商品、似たお菓子(パクリ?)と言われていた『きどりっこ』との関係性についても解説します。
参考昔のお菓子しましまクッキーの基本情報【生産終了・復刻販売・値段】
【しましまクッキー】
動物フォルムにしまもようが付いたかわいすぎるクッキーじゃよ🐼🐻❄️🐻テレビCMソングの「しましま~♪しましま~♪」が耳から離れなくて、つい口ずさんでしまうんじゃ#昔のお菓子 #昭和のお菓子 pic.twitter.com/oKmilnc30h
— おかし博士@昔のお菓子 (@okashihakase) September 27, 2024
- 商品名:しましまクッキー
- 販売メーカー:明治(meiji)
- 価格:150円
- 販売開始:1982年(昭和57年)
- 販売時期:1982年-1995年頃
- 種類:動物クッキー(ビスケット)
『しましまクッキー』は株式会社明治(meiji)が、1982年(昭和57年)に販売開始した動物型のクッキー。
その特徴は、黄色と茶色の2色のしま模様でクッキーが構成されていること(下記画像)。
黄色の部分はバニラビスケット、茶色の部分はココアビスケット、つまりバニラ×ココアのミックス味です。
1枚で2度美味しい、食いしん坊な子供にはたまらないお菓子でした。
当時1980年代初めは、ビスケット・クッキーはココアならココアだけ、バニラならバニラだけというシンプルな味が主流。
そのため2色クッキーは斬新で、新しいお菓子が大好きな子供たちは本商品に飛びつきました。
しかも6面にカラフルでポップな動物たちが描かれたキューブ状(サイコロ形状)のパッケージも目新しかったですし、何よりもクッキーの見た目がかわいかったんですよね。
そのかわいさも相まって、男子ではなく女子からの人気が圧倒的に高いお菓子でした。
ただ1箱150円という値段が子供向けのお菓子としてはかなり高価だったので、親にはなかなか買ってもらえなかった記憶があります笑
しましまクッキーはお母さんには買ってもらえないから、おじいちゃんやおばあちゃんにおねだりする子が多かったんじゃよ
しかし80年代後半になると、人気は徐々に低下して売上減少。
売上減が理由となり、1995年頃に生産終了(販売終了)となりました。
明治は売上減少すると、販売終了を割と早めに判断する企業。
しましまクッキーも生産をズルズル引き延ばさずに、売上向上が見込めないと判断して販売中止の決断したのでしょう。
なお気になる復刻販売についてですが、販売終了以降は一度も販売再開はされていません。そのため今は食べることができない幻のお菓子です。
姉妹商品『しましまフルーツクッキー』は3つの味を楽しめる
前述のしましまクッキーの紹介での『コアとバニラのミックス味』という箇所を読み、「しましまクッキーってフルーツ味じゃなかった?」と疑問を持たれた方もいるはず。
実はしましまクッキーには、『しましまフルーツクッキー』という姉妹商品があり、そちらは商品名の通りの果物味です。
具体的にはイチゴ、メロン、グレープの3種類のフルーツ味が、1つのパックの中に入っており楽しむことができます。
イチゴはピンク、メロンは緑、グレープは紫のしま模様になっていて、通常のしましまクッキーよりもカラフルでかわいいからこっちの方が好きという子供は多かったですよ。
私も味はココア×バニラが好きでしたが、見た目の楽しさ・華やかさは圧倒的にしましまフルーツクッキーの方でした。
しましまクッキーのCMソングが耳に残りすぎる
しましまクッキーは味の美味しさ、見た目のかわいさ以外に子供たちに人気となった大きなきっかけがあります。
それはアニメなどの子供向け番組の合間に頻繁に放送された『テレビCM(コマーシャル)』です。
それがこちら(↓)
「しましま~♪しましま~♪」と繰り返される耳に残るフレーズ。
しま模様にかわいくデコレーションされていく、動物シルエットのクッキー。
さらに今まで観たこともないようなキューブ状(立方体)のカラフルパッケージ。
もう全てが子供心を鷲掴みするもので、このCMを見た瞬間に私も「お母さん、これ買ってー!」とおねだりしていました笑
そのぐらい見ていて商品が欲しくなる、子供心をくすぐるCMだったんですよね。
『しましまクッキー』と『きどりっこ』は似てる?【パクリ騒動】
しましまクッキーが発売された1980年代初頭に、同じく動物型のクッキーの別の商品が発売されました。
それがブルボンの『きどりっこ』です。
きどりっこは動物を形どったバニラクッキーに、ピンク・グリーン・ブラウンなどのカラフルなクッキーを目や耳を作ってかわいい動物クッキーに仕上げたもの。
しましま模様はついてないものの、かわいくて凝った作りの動物クッキーという点ではしましまクッキーと同じです。
しかもパッケージの形状も、しましまクッキーと同じキューブタイプ。値段も150円という同一価格。
それだけ類似点が多かったので、私も周りでも「しましまクッキーときどりっこは似てる」という声は多かったです。
なお発売開始された時期は以下の通り。
- しましまクッキー(明治):1982年
- きどりっこ(ブルボン):1984年
きどりっこの方がしましまクッキーより2年遅くに販売開始…。
パクリとは断言しませんが、しましまクッキーの大ヒットを目の当たりにしたブルボン開発チームがしましまクッキーを参考にして商品開発に取り組んだのは間違いないでしょう。
ただ当時は本件に限らず、ヒット商品のお菓子はあからさまに真似られるということが割と頻繁にあったんですよね。
例えば森永がパックンチョを販売した次の年に、ロッテがコアラのマーチを発売したりなど。
だからもう似たお菓子が他社から発売されるのは仕方ないと、メーカー側もお互い理解していたのかもしれませんね。
動物形状のクッキーは他にもあるし、クッキーのしま模様までは真似していないので、明治側もこれならいいかと納得したのでしょう(あくまで推測ですが)。
下記の写真の通り、『きどりっこ』としましまクッキーそのものは割と違うんじゃよ
なおきどりっこは2020年(令和2年)に販売終了。今となっては、『しましまクッキー』と『きどりっこ』のどちらも食べることができません。
まとめ
今回は明治しましまクッキーの商品情報、販売中止の理由、復刻販売の有無、似たお菓子のきどりっこなどの関連性について解説しました。
本文中でもお伝えしたように『しましまクッキー』は1982年に販売終了。
それ以降は復刻販売はされていないので、残念ながら現在は通販・実店舗のどちらでも手にれることはできません。
できればあのかわいくてほんのり甘いクッキーをもう一度食べたいですね。
明治さん、どうかしましまクッキーの復刻販売をお願いします!
しましま~♪しましま~♪(CMソングを歌いながら祈る)
コメント
この記事へのコメントはありません。