今回は1965年に発売された不二家『メロディ』について解説するぞ。
『ダース』よりもずっと昔に発売されたタブレットタイプのチョコレートじゃ。
1965年(昭和40年)に発売された、不二家の『メロディ(MELODY)』。
片手で食べることができる一口サイズのタブレットチョコです。
当時は森永『ダース』のようなタブレットタイプのチョコが少なく、ロッテ『ガーナミルクチョコレート』や森永『ハイクラウンチョコレート』のような板チョコが主流。
そのため手で持っても溶けにくく、片手でつまんで手を汚さずに食べられる粒タイプのメロディは画期的な商品でした。
そんなメロディの商品情報(販売開始・生産終了時期、価格)、当時のテレビCM、CMソングを歌っていた有名歌手などを詳しく解説します。
参考昔のお菓子
メロディチョコレートの基本情報【販売開始時期・価格・味の種類】
【メロディチョコレート】
不二家から発売されていた粒タイプのミルクチョコレートじゃ🍫板チョコが主流だった当時としては画期的なタブレットタイプのチョコじゃよ👴#昔のお菓子 #昭和のお菓子 pic.twitter.com/cNBM02efob
— おかし博士@昔のお菓子 (@okashihakase) September 28, 2024
- 商品名:メロディチョコレート
- 販売メーカー:不二家(meiji)
- 価格:50円(販売当初)
- 販売開始:1965年(昭和40年)
- 販売時期:1965年-2012年
- 味:ミルク、セミスイート
- 種類:タブレットチョコ
『メロディ』は1965年(昭和40年)に不二家から発売されたチョコレート菓子。発売当時の価格は1箱50円です。
チョコレートと言えば板チョコという認識だった当時としては珍しい、1粒が一口サイズのタブレット型のチョコレートでした。
「片手で食べられる」「割ってもこぼれもない」「友達や恋人を簡単に分けられる」と口コミで評判になり、瞬く間にヒットしたお菓子です。
味の種類は甘めの『ミルク』と、ほろ苦い『セミスィート』の2種類。人気があったのは赤いパッケージのミルク味でした。
なおタブレット型の粒タイプチョコと言えば、現在は森永の『ダース(DARS)』が有名ですが、ダースの販売開始は1993年です。
その約30年前に粒タイプのチョコを発売するなんて、不二家の先見の明には驚かされますね。
メロディチョコが販売終了した理由【復刻販売はある?】
販売当初は1口サイズで手を汚さず食べられるという、当時としては画期的な特徴が若者を中心にウケて大ヒットしたメロディ。
しかし明治『ストリベリークリーム』、グリコ『セシル』など他社の一口チョコに人気を奪われる形でその売れ行きを徐々に落としていきます。
そして決定打となったは森永『ダース』の登場でした。
ダースが食べやすく美味しいのはもちろん、当時大人気だったアイドルkinki kidsが出演するCMが売れ行きの拍車をかけてダースは大ヒット。
kinki kidsが出演したダースのCM(↓)
粒チョコの市場をダースに奪われたメロディは、徐々に生産数量を落として最終的には2012年(平成24年)に販売終了となりました。
なお販売終了してから、本記事執筆時点までに一度復刻販売はしていません。
粒タイプのチョコは不二家には『LOOK(ルック)』があるので、メロディの復刻は難しいかもしれませんね。
人気アイドル天地真理が出演したCMが話題
メロディチョコレートの人気の火付け役となったのが1970代前半に放送されたテレビCMでした。
特に話題になったのが当時アイドルだった天地真理が出演したもの。
「あなたのお口にメロディ~♪フジヤ~メロディ~♪」という天地真理が歌うCMソングがバックに流れ、彼女がメロディを美味しそうに食べるという内容のCMです。
天地真理が歌うCMソングがこちら(↓)
天地真理さんのかわいさもあって、このCMが話題になりメロディは大ヒット。
それ以降、チョコレートのCM=アイドルという構図まで作ってしまうほど影響力だったのです。
その後、山口百恵、松田聖子、小泉今日子などの人気アイドルが続々とチョコレートのCMに出演しました。
不二家チョコレートメロディの歌は、作詞・山上路夫、作曲・平尾昌晃という巨匠コンビが作ってるおるんじゃよ。
メロディのCMソングは布施明が歌っていたって本当!?
前述した天地真理さん以外にも、1970年代初期にメロディのイメージキャラを務めCMソングまで歌った男性歌手がいました。
それが布施明です!
「君は薔薇より美しい」や「シクラメンのかほり」でおなじみ、プロが選ぶ歌が上手い歌手にも頻繁に選出される実力派シンガーのあの布施明です。
彼は「メロディの歌」というタイトルの、メロディのCMソングを歌っていました(タイトルがそのまんま)。
布施明が歌うメロディCMソングがこちら(↓)
「いつもメロディ~♪みんなでわけあおう~♪」と、本当にあの布施明?と疑ってしまうぐらい優しくてポップな歌声。
今の渋い歌声はもちろんいいのですが、当時のかわいい少年のような歌声もアリですね。
布施明が歌うメロディの歌も、作詞は山上路夫先生なんじゃよ。
もはやメロディ専属作詞家さんじゃの。
【まとめ】メロディに似たチョコならルックミルクパレードがおすすめ
今回の記事では、不二家『メロディ』の商品情報(販売開始時期・価格・味の種類)、販売終了時期と理由、CMソングを歌っていたアイドル・歌手などにつて詳しく解説しました。
メロディは1965年-2012年まで約50年も販売され続けた、不二家を代表するロングヒットチョコレート。
しかし今は販売中止以降は、復刻販売は一度もされていないため今のところメロディを食べる手段はありません。
なお似たチョコをお探しの場合は、同じ不二家から発売されている『LOOKミルクパレード』がおすすめ。
こちらは1箱で3種類の粒ミルクチョコレート(コク深・スイートビター・サクサク)を楽しめるアソート商品。
通常のLOOKと違って、バナナ・ブルーベリー・ストロベリー・パインなどのフルーツクリームは入っておらず、メロディに近いシンプルなチョコです。
ただしLOOKミルクパレードは新商品であり、売れ行きが悪くなれば生産終了になるのは間違いありませんので、見かけた方はなるべく早く試してみてくださいね。
2025年はメロディ販売開始60周年。
不二家さん、ここらで復刻販売を検討してくれんかのぁ?(お願いします!)
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