1982年に明治から発売された『もろこし村』について解説するぞ。
東八郎さんのCMが話題になって大人気になったスナック菓子じゃ。
1981年(昭和56年)に明治から発売された『もろこし村』。
全粒とうもろこしを原材料に使ったスナック菓子で、サクサクした食感と口の中に広がるコーンの香りがたまらなくクセになる美味しさでした。
スナック菓子自体もミニサイズとうもろこしの形をして、コーンの粒の部分は穴あき構造。中は空洞になっており、穴と空洞部の構造のおかげで、噛むとサクサク感が気持ちいい絶妙な食感を生み出していただんですよね。
「あと一個だけ。いややっぱりもう一つだけ」と食べていると、気付いたら全部食べちゃってたみたいなクセになるスナック菓子でした。
そんな明治もろこし村の商品情報(販売開始・終売時期、価格、味の種類)、当時話題になったおもしろCMとそれに出演していた芸能人、おまけで付いていたゲームができるカードなどについて解説します。
明治もろこし村の商品情報【販売開始・終了時期・味の種類】
【もろこし村】
サクサク食感がクセになるコーンスナック、明治の『もろこし村』昭和を代表する全粒粉コーンスナック菓子じゃよ🌽
タコス味と焼きとうもろこし味の2種類の味があって、イラストは焼きとうもろこし味の方じゃ🌽#昔のお菓子 pic.twitter.com/QjsYfQ0mkZ
— おかし博士@昔のお菓子 (@okashihakase) October 1, 2024
- 商品名:もろこし村
- 販売メーカー:株式会社明治
- 価格:100円(販売当初)
- 販売開始:1981年(昭和56年)
- 販売時期:1981年-1992年頃
- 味:タコス味、焼きとうもろこし味
- 種類:スナック菓子(途中からカード付きに変更)
『もろこし村』は1981(昭和56)年に、明治から発売された全粒粉とうもろこしを原材料に使ったコーンスナック。
当時にコーン由来のお菓子と言えば、1978年(昭和53年)に発売がスタートしたハウスの『とんがりコーン』が人気でした。
しかし『もろこし村』もとうもろこしを模したスナックのかわいさと、食べていて気持ちいのサクサク食感、タコスという当時は斬新な味、
さらには当時放送されていた面白CM※が話題となり、一時はとんがりコーンに負けないほどの人気スナックとなったのです。
※もろこし村のCMの詳しい情報は後述します。
ただ『もろこし村』の人気は残念ながら長続きしませんでした…。
メーカー側も人気復活を狙って、味のバリエーション(焼きとうもろこし味)の追加や、ゲームができるおまけカード付きへの変更、大々的なプレゼント企画など、あの手この手を実施。
ですが落ちた人気は戻らず、1992年頃に生産終了となりました。
もろこし村は東八郎のコントCMが話題になり人気に火が付いた
『もろこし村』が販売促進戦略として、発売当初から力を入れていたのがテレビCM。
子供視聴者が多いアニメの放送時間に、コント仕立てのテレビコマーシャルが頻繁に放送されました。
そのCMの一例がこちら(↓)
当時お茶の間の人気者だったお笑い芸人の東八郎(お笑いコンビtake2・東貴博の実父)が、子供※と居間でもろこし村を食べていると、突然に刑事が乱入。
※このお子さんは子役であり、実子の東MAXじゃありません笑
【隠れもろこし容疑】という謎の罪で逮捕されるという、コント的な内容。これが当時の子供達に大ウケ。今で言うところの大バズり状態となりました。
「あのコマーシャルのお菓子食べたい!」「僕ももろこし容疑で逮捕されたい!」と子供達が親にねだり、もろこし村は大ヒットしたのです。
ちなみに1980年代後半に入ってからは、芸能事務所・石井光三オフィスの社長兼タレントの石井光三社長がもろこし村のCMに出演(下記画像)。
もろこし村の人気が落ちてきたタイミングでの大抜擢でしたが、そちらのCMはあまり話題にならず、残念ながら再ブームを作ることはできませんでした。
もろこし村にはおまけでカードゲームが付いていた【当たればテレカ】
販売当初はもろこし村はスナック菓子だけでの販売でした。
しかし1980年代後半に入ると、ビックリマンやガムラツイストなどのシール付きお菓子のブームに押され徐々に人気は低迷します。
そこで明治が売上回復のために打った手が、カードをおまけにするというもの。
しかもただのオリジナルイラストを描いたカードではなく、そのカードを集めればカードゲームまでできるというひと手間を加えました。
具体的にはカードにグー・チョキ・パーと数字を描き、それらでバトルできるようにしたのです。
さらに大当たりカードがでれば、オリジナルテレフォンカードが当たるキャンペーンも実施しました。
ですがカードゲームのおまけやテレカが当たるキャンペーンでは、売り上げは戻らず1990年代前半に生産終了となりました。
当時はビックリマン人気があまりにも凄すぎて、色んなお菓子が苦戦を強いられたんじゃ。
販売終了後に一度だけビニールパッケージで復刻販売
販売終了になった明治もろこし村ですが、その後は復刻販売(再販)はしていないのでしょうか?
実は2011年3月に一度だけ復刻販売をしています。
復刻販売の味は醤油の香ばしさが食欲をそそる『焼きもろこし味』と、居酒屋の定番『コーンバター味』です。
タコス味は復活しませんでした(たぶん元々、不人気だったからでしょう笑)。
ただし復刻版は紙のパッケージではなくビニールパッケージ。
復活は嬉しかったのですが、個人的にはあの六角柱の紙パッケージは好きだったので、ビニルだったのはちょっと残念でしたね。
なお復刻販売はその一度キリ。それ以降は、もろこし村は復刻販売されていません。
明治もろこし村に似たお菓子はとんがりコーンやポリンキー
前述したように現在は生産終了(販売終了)し、復刻販売もされていない『もろこし村』。今や完全に幻のお菓子となってしまいました。
そのように今となっては食べらないとなると「似たお菓子でもいいから食べたい!」という方もいるでしょう。
現在販売中でスーパー、ドラッグストアで買えるお菓子の中から、似たお菓子を選ぶなら次の通りです。
- 味…とんがりコーン(焼とうもろこし)
- 食感…ポリンキー(あっさりコーン)
味はコーンを原材料にし、味付けに丸大豆醤油を使用したとんがりコーンの『焼とうもろこし』味に似ています。
一方で食感はもろこし村と同じく、空洞構造で側が穴あきタイプのポリンキー『あっさりコーン味』と類似。
それらの2つ(とんがりコーン×ポリンキー)を組み合わせれば、もろこし村・焼きとうもろこし味にかなり近づきます。
もろこし村を食べたことがないけど、どんなお菓子か味のイメージを知りたい、あるいは懐かしの味をもう一度食べたいという方はぜひ試してみてください。
まとめ
今回の記事では明治もろこし村の商品情報、当時話題になったCM、おまけで付いていたカードゲームなどについて詳しく解説しました。
もろこし村は過去に一度だけ2011年に復刻販売されましたが、それ以降は一度も復活はしていません。
また販売元の明治は売上は低迷すれば、早めに撤退を判断するというスタンス。定番のお菓子だったカールやチェルシーですら、販売終了の決断をしていますからね。
そのため今後の復刻販売はかなり険しい道だと言えます…。ただ可能性はゼロではないので、期待して待ち続けたいですね。
復刻販売する際には、CMには東八郎の息子のTake2・東貴博(東MAX)の起用をお願いしますじゃ。
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