今回は1983年にグリコから発売された『パピー(Pappy)』について解説するぞ。
男の子向け・女の向けの2種類の商品があったおまけつきのお菓子じゃよ。
1983年(昭和58年)にグリコ(江崎グリコ)から発売された、おまけ付きスナック菓子『パピー(Pappy)』。
当時はおまけ付きお菓子と言えば、同じグリコから発売されていた『スポロガム』が人気でしたが、正直そちらはおまけはショボめで箱を開けた時にガッカリと感じることが多かったです。
それにガムというお菓子自体、決して子供に人気があるものではなかったので、1980年代に入ると人気は徐々に低下していきました。
そこでグリコが満を持して発売したのが今回紹介する『パピー』です。
男の向けには恐竜フィギュア、女の子向けには着せ替え人形とおまけのクオリティをアップさせ、さらにはお菓子は子供が大好きなスナック菓子。
これが子供にウケまくり大ヒットし、1980年代を代表するおまけ付きお菓子となりました。
おねだりしてもパピーを買ってもらえないと子供たちは、お母さんとスーパーへ行った時に、買い物カゴにこっそりパピーを入れたもんじゃよ。
今回の記事ではそんな『パピー』の商品情報(販売開始・終了時期、復刻販売の有無、味の種類)、女の子向け・男の向けのおまけの違い、当時放送されたテレビCMなどについて解説します。
グリコパピーの基本情報【販売開始・終了時期・復刻販売・味の種類】
【グリコパピー】
1983年に発売されたおまけ付おかし『パピー』じゃ👴男の子向け・女の子向けの2種類あって、入っているおまけがそれぞれ違ったんじゃよ👦👧#昔のお菓子 pic.twitter.com/nfRX6mhEAl
— おかし博士@昔のお菓子 (@okashihakase) September 30, 2024
- 商品名:パピー(Pappy)
- 販売メーカー:江崎グリコ
- 価格:100円(販売当初)
- 販売開始:1983年(昭和58年)
- 販売時期:1983年-1989年頃
- 味:ビーフコンソメ、ストロベリーミルク
- 種類:おまけ付スナック菓子
『パピー』は1983年(昭和58)に江崎グリコから発売されたおまけ付スナック。
当時はいわゆる氷河期世代が幼稚園・保育園・小学生だった時代で、彼ら・彼女らをターゲットにしたおまけ付きお菓子が多く発売されました。
例えば、『スポロガム』や『ギャグメイト』がその代表です(いずれも販売はグリコ)。
そして満を持して登場したのが、今回紹介する『パピー』でした。
パピーは男の子向け、女の子向けの2つの商品ラインナップが用意され、これまでのおまけ付きお菓子と比べてクオリティが高いおもちゃ(おまけ)が魅力でした。
例えば、女の子向けなら着せ替え人形のパピーちゃんとパピーくん、男の向けなら可動式の恐竜フィギュアのようにです。
またお菓子もビーフコンソメ味とストロベリーミルク味と、男児・女児向けで違った味が用意されていました※。
※発売当初は味は1種類のみでおまけだけが違いましたが、途中から男児向けはビーフコンソメ味、女児向けはストロベリーミルク味と変更されました。スナック菓子はどちらもハート型です。
しかし上がった人気は必ず落ちるものです。パピーもその道を辿ります。
1980年代後半にかけて、『ビックリマン(ロッテ)』や『ガムラツイスト(カネボウ)』などの、シール付きお菓子が爆発的な人気を獲得すると共にパピーの人気は徐々に低迷。
テレビCM放送されたり、ニューパピーへリニューアルもされましたが、売上は回復せずに1989年(平成元年)頃に販売は終了。
それ以降は復刻販売・販売再開はしておらず、今はネット通販・実店舗のどちらでも買えない幻のお菓子です。
女の子向けグリコパピーは着せ替え人形おまけで大人気
前述したようにパピーはおまけの違いにより、女の子向け・男の子向けの2つのラインナップがありました。
女の子向けのおまけは、小瓶にドライフラワーが入ったマスコットなどがありましたが、それらの中でも特に人気の高かったのが着せ替え人形のパピーちゃんとパピーくんです。
参考メルカリパピー君とパピーちゃんには靴・ドレス・スカート・ワンピースなどの様々な衣装が用意され、髪型まで変えることができました。
女子たちは新たな着せ替えパーツが欲しくて、パピーを買いまくったものです。
ちなみにパピーちゃんは今でも人気が高く、メルカリなどのフリマやネットオークションに出品され、1体数千円から1万円で取引されるほど。
メルカリでは1万円以上の出品も(↓)
パピーちゃんが高値で取引されてるのを知ると、「子供の頃、家に山ほどあったパピーちゃんを置いておけばよかったぁ!」と後悔してもしきれません笑
もし実家の物置やタンスを探してパピーちゃんが見つかれば、小金持ちになれるかもしれんぞ。
【テレビCMあり】男の子向けのおまけはコスモザウルス
一方で男子向けパピーのおまけで人気が高かったのが『コスモザウルス』。
宇宙に生息するかメカニック恐竜がモチーフが組み立て式のフィギュア(プラモデル)で、腕や足が稼働する100円のおまけとは思えないクオリティの高いおもちゃでした。
「そもそもコスモザウルスって何?」と思われるかもしれませんが、当時の子供たちもそれは全くわかっていませんでした笑
ただ『ミラクルゾーン』というくるくる回転する謎のメカパーツが付いている恐竜のフィギュアがカッコよくて、意味はわからないけど当時の男児達はそれを欲しがったのです。
当時のパピーのテレビCMを今もYouTubeで視聴できます(↓)
テレビCMを見ても、コスモザウルスが一体何者なのか全くわかりませんね笑
ゾイドしかり、コスモザウルスしかり、メカ×恐竜はいつの時代も男の子を心をくすぐるもんじゃの
【販売終了の理由】ニューパピーにリニューアルするも人気は復活せず生産中止
販売当初こそ、人気もあり売れ行きも好調だったパピーですが、1980年代中盤から急激に売れ行きを落とします。
そのきっかけとなったのがビックリマンシールを始めとする、シール付きお菓子の大ブーム。
ビックリマン、ガムラツイスト、ドキドキ学園、ネクロスの要塞、ハリマ王の伝説など、各社からシール付きお菓子が発売され、それに市場を奪われる形でパピーは人気を落としていったのです。
人気復活をかけて、スナック菓子とおもちゃとパッケージの全てをリニューアルした『ニューパピー』を販売。
おかしをバーベキュー味にして、おまけのクオリティのさらに上げるなどのテコ入れをしましたが、残念ながら人気は復活しませんでした。
そして1989年頃に販売は終了したのです。
まとめ
今回の記事ではグリコ『パピー』の商品情報、男の子向け・女の子向けおもちゃの違い、販売終了の理由などをお伝えしました。
当時はアニメ(たしかドラえもん)の合間に頻繁にCMも放送され、男女共に人気が高かったパピー。今はもう買えないのが非常に残念で仕方ありません。
メルカリでもおまけが高値で取引されるくらい人気が高いお菓子なので、ぜひグリコさんには復刻販売を検討して頂きたいですね。
復刻販売する時には、おまけはコスモザウルスとパピーちゃんでお願いします!
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